『さよなら恋人、またきて友だち』【ネタバレ感想】
!ネタバレを含みます!
「さよなら恋人、またきて友だち」(yoha)読みました。
初・商業オメガバースもの。
あんまりオメガバースって得意じゃなくて。BLって私にとって、男同士だから生殖本能が伴わないし、妊娠も出来ない、それでも相手を愛し共に生きて行く。という尊みが魅力なんですよ。オメガバースものだったら別にノマカプでよくね?!
でも!!!!これは面白かった。
好き好き大好きって言ってるカナエ可愛い。
あと何と言っても、超ハイスペαα、αの特進クラスの中でもリーダー格、頂点に君臨するオウギがツボ。多少(ナチュラルに)独裁的で合理的、損得勘定で物事を考えすぎるきらいはあるが、いやもうぶっちゃけると顔が好み!!!!!超エリート男子校にいる生徒会長みたいな!!頭の回転早いとこも、坊ちゃんぽい真面目さや綺麗な口調もツボでした。
カナエの特異体質・番をつくる前は過剰分泌されるフェロモンでαを誘惑するが、番をつくるとフェロモンの分泌が、(番のαに対しても)普通のΩに比べて極めて少量になる、という設定。
これはうまい!!!!
つまり、好きな人と思い通じて番になれても、番になるとフェロモンの分泌量が非常に少なくなり、フェロモンで自分に繋ぎ止めておくことが出来ないのだ。捨てられる可能性さえある。なんてったってオメガバースでは超格差社会、番をつくってもαはなにも変化がないが、Ωは番のα以外にはフェロモンが効かなくなり、番を解消することはできない。Ωは圧倒的に立場が低いのだ。
だから、カナエは人間として好きになってもらおうと努力する。
結局のところ、カナエとオウギは幼馴染で、カナエが転校してきたのはオウギを追うためだったわけだが。
幼少時(いや、現在もか)の、臆病で我儘だが吹っ切れると大胆になる、好き好き大好きモード発動しちゃうカナエの性格は軽く萌えます。いやすみません、普通に萌えます。こういう可愛い生物に依存されるとヨシヨシしたくなりますもんね。
書き下ろしのα×αの話笑った。なんだよその軽い感じ。デートしてる(遊び仲間として)キスもしたことある(悪ふざけで)俺らしてないのあとセックスだけじゃね?!ってwwwwww
結局クララはたたなかった訳でwww
ツルと、童貞・宵越くんとのエピソードも見てみたい。
才能に惚れるタイプのツル→本当の自分を見て欲しいタイプの宵越
宵越「オレの中身を見ようともしない相手を どう好きになれというんだ」
ツル「別に一言も好きになって欲しいとは言ってないけど」
価値観の相違wwwwwwwwwこういうの大好きだわwwwwww新たな物語はじまるよこれ!!!ちょっと歪んでるんだけど純情っぽい、腐女子が大好きな奴!!!
ツル×宵越で童貞を開発して快楽の渦に沈めてしまうのか?!それともツルの誘い受けで筆下ろししちゃうのか?!
是非ともスピンオフ出していただきたい。